根管治療後の歯が折れる理由と長持ちさせるための秘訣
2026年2月26日

みなさん、こんにちは!
武蔵小金井にある沼澤デンタルクリニックです。
突然ですが、過去に「歯の神経を取る治療」をしたことはありますか?
強い痛みから解放されて「あー、よかった!これで一安心」と思っている方、実はそこからがとっても重要なんです。
よく患者さんからも「神経を取った歯って、弱くなるの?」というご質問をいただくことがあります。
専門的な言葉では「根管治療(こんかんちりょう)」なんて呼びますが、実は神経を失った歯は、栄養が行き届かなくなって少しデリケートになりやすい特徴があるんです。せっかく頑張って通院して治した歯が、ある日突然ポキっと折れてしまったら…想像するだけでもショックですよね。
そこで今回は、治療を終えた大切な歯を少しでも長く守るために知っておいてほしい「歯が折れる理由」と「長持ちさせるための秘訣」についてお話しします。
難しい専門用語はなるべく使わずに、私たちが普段診療室で感じているポイントをわかりやすくまとめました。
「武蔵小金井で長く付き合える歯医者さんを探している」という方も、すでに治療済みの方も、ずっと美味しいご飯を食べ続けるためにぜひ参考にしてくださいね!
1. 神経を取った歯は要注意?治療した歯がもろくなる理由と対策
根管治療を終えて痛みが引くと、多くの患者さんは「これで完治した」と安心しがちです。しかし、神経(歯髄)を取り除いた歯は、実はここからが寿命を左右する重要なフェーズに入ります。歯科医療の現場において、神経を失った歯はよく「枯れ木」に例えられます。大地に根を張り水分を吸い上げる生木は柔軟性があり強風にも耐えますが、枯れ木は乾燥してもろく、強い力が加わると容易に折れてしまいます。これと全く同じ現象が、治療後の歯でも起こり得るのです。
歯髄の中には神経だけでなく血管も通っており、歯の内側から酸素や栄養、そして水分を常に供給しています。根管治療によってこれらの供給路が断たれると、歯質に含まれるコラーゲン繊維が変性し、水分量が減少して弾力性が著しく低下します。さらに、根管治療が必要になる段階では、すでに虫歯によって歯が大きく失われていることが多く、治療のために歯の内部を削ることで、物理的にも歯の壁が薄くなります。つまり、構造的に弱くなっている上に素材そのものが脆くなるという、二重のリスクを抱えることになるのです。
特に恐ろしいのが、神経がないために「痛み」という防御反応が機能しない点です。健康な歯であれば噛むのをためらうような硬いものでも、無意識に強い力で噛み砕いてしまい、その衝撃に耐え切れず歯の根っこが縦に割れる「歯根破折」を引き起こすケースが後を絶ちません。歯根破折が起きると細菌感染が広がりやすく、保存が困難となって抜歯に至るケースが非常に多いのが現状です。
では、もろくなった歯をどのように守ればよいのでしょうか。有効な対策として、主に以下の3点が挙げられます。
まず重要なのが「土台(コア)の選択」です。従来使われてきた金属製の土台は強度はありますが硬すぎるため、噛む力がかかった際にくさびのように作用し、歯根を割ってしまうことがあります。これに対し、グラスファイバーを用いた「ファイバーコア」は歯の象牙質に近い弾力性を持っており、衝撃をしなやかに分散させて歯根への負担を軽減します。
次に、「精密な被せ物(クラウン)による保護」です。残っている歯質を包み込むように被せ物を装着することで、外部からの衝撃から歯を守り、細菌の再侵入を防ぎます。特に強度と審美性を兼ね備えたジルコニアやセラミックなどは、適合精度が高く二次カリエスの予防にも効果的です。
最後に、「力のコントロール」です。日中の噛み締め癖を意識して改善することに加え、就寝中の歯ぎしりや食いしばりがある場合は、歯科医院で作成するナイトガード(マウスピース)を使用することが推奨されます。無意識下でかかる数百キロもの破壊的な力から、弱った歯を物理的にガードすることが、歯の寿命を延ばすための最大の秘訣と言えるでしょう。
2. せっかく治したのに!歯が折れてしまう原因と長持ちさせるコツ
根管治療(神経を抜く治療)を終えて一安心していたのも束の間、数年後に「食事中にガリッと音がした」「歯茎が腫れてきた」というトラブルに見舞われるケースは少なくありません。実は、神経を失った歯(失活歯)は、健康な歯に比べて寿命が短くなりやすく、中でも最も恐ろしいリスクが「歯根破折(しこんはせつ)」、つまり歯の根っこが割れてしまうことです。一度根っこが縦に割れてしまうと、多くの場合、抜歯以外の選択肢がなくなってしまいます。
では、なぜ治療したはずの歯が折れやすくなるのでしょうか。その主な原因は、歯への栄養供給がストップすることにあります。歯の内部にある神経(歯髄)は、血管を通じて歯に水分や栄養を送っています。根管治療によってこれを取り除くと、歯は「生木」から「枯れ木」のような状態に変化します。水分を失った枯れ木が折れやすいのと同様に、乾燥してもろくなった歯は、日々の噛む力に耐え切れず、ひび割れを起こしやすくなるのです。
さらに、治療に使用する「土台(コア)」の素材も大きな要因となります。保険診療で一般的に使われる金属製の土台(メタルコア)は非常に硬く丈夫ですが、その硬さが仇となることがあります。強い力がかかった際、柔軟性のない金属は力を逃がすことができず、歯の根に向かって「くさび」を打ち込むようなダメージを与えてしまうのです。これにより、ある日突然、歯根が真っ二つに割れてしまう事故が起こります。
こうしたリスクを避け、根管治療後の歯を少しでも長持ちさせるためには、以下のポイントを押さえることが重要です。
まず、土台の素材選びを見直すことです。近年注目されている「ファイバーコア」は、グラスファイバーを束ねた素材でできており、歯の象牙質に近い適度な弾力性を持っています。噛む力がかかったときに歯と一緒にたわんでくれるため、歯根への負担を大幅に軽減し、破折のリスクを下げることができます。
次に、被せ物の精度と噛み合わせの調整です。セラミックやジルコニアなど、プラーク(歯垢)が付着しにくく、適合精度の高い素材を選ぶことで、細菌の再侵入(コロナルリーク)を防ぎ、二次カリエス(虫歯の再発)による歯質の劣化を予防できます。
そして最後に、就寝中の歯ぎしり対策です。無意識下での歯ぎしりや食いしばりは、体重の数倍もの負荷を歯にかけます。歯科医院で作製できるマウスピース「ナイトガード」を装着することで、過度な負担から歯を守ることができます。
神経を抜いた歯は、いわばリハビリが必要なデリケートな状態です。適切な素材選びとメンテナンスを行うことで、その寿命を大幅に延ばすことが可能になります。
3. 治療終了はスタートライン!根っこの治療後に気をつけるべきこと
長い期間を要する根管治療がようやく終わり、痛みや腫れが引くと「これでもう安心だ」と治療を自己判断で中断してしまったり、メンテナンスを怠ったりしてしまう方が少なくありません。しかし、神経を取り除いた歯にとって、治療終了直後こそが寿命を左右する重要な分岐点となります。
神経を失った歯は、血管からの栄養供給が途絶えるため、枯れ木のように水分を失い、弾力性が低下して非常に脆くなっています。健康な天然歯であれば耐えられるような噛む力であっても、根管治療後の歯にとっては大きな負担となり、最悪の場合、歯の根っこが割れてしまう「歯根破折」を引き起こすリスクが高まります。一度割れてしまった歯根は修復が困難で、抜歯に至るケースがほとんどです。
せっかく残した歯を長く使い続けるためには、日常生活での意識改革が必要です。まず、食事の際は極端に硬い食べ物を避けるよう心がけてください。氷を噛み砕く、飴を噛む、フランスパンや堅焼き煎餅を思い切り噛むといった行為は、脆くなった歯に致命的なダメージを与える可能性があります。特に、最終的な被せ物(クラウン)が入る前の仮歯の状態や、詰め物で経過観察をしている期間は、治療中の歯で強く噛まないように注意しましょう。
また、無意識のうちに行っている「食いしばり」や「歯ぎしり」も大きな脅威です。睡眠中や集中している時に過度な力がかかり続けると、歯根に亀裂が入る原因となります。もし朝起きた時に顎が疲れている感覚がある場合は、歯科医院で相談し、就寝用のマウスピース(ナイトガード)を作成して歯を保護することをおすすめします。
さらに、治療後の再感染を防ぐためには、ご自宅でのセルフケアと定期的なプロフェッショナルケアの両立が不可欠です。被せ物と歯茎の境目は汚れが溜まりやすく、そこから細菌が侵入すると再び根の先に膿が溜まるトラブルに繋がります。歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを併用して徹底的にプラークを除去しましょう。
歯科医院での定期検診では、噛み合わせの調整や被せ物の適合チェックを行います。噛み合わせは日々微妙に変化するため、特定の歯に過剰な力がかかっていないかを確認し、微調整を行うことで歯根破折のリスクを減らすことができます。根管治療は「終わってからが本当のスタート」です。大切な歯を守り抜くために、日々のケアと定期的なメンテナンスを習慣化していきましょう。
4. 武蔵小金井で歯医者をお探しの方へ!治療した歯を大切にするポイント
根管治療を終えた歯は、神経を失っているために栄養供給が途絶え、枯れ木のように脆く割れやすい状態になっています。そのため、治療が完了した後こそが、その歯の寿命を左右する極めて重要なフェーズとなります。武蔵小金井エリアにお住まいで、かかりつけの歯科医院をお探しの方や、現在治療中の方に向けて、大切な歯を歯根破折(歯が折れること)から守り、長持ちさせるための具体的なポイントを解説します。
まず最も重要なのは、定期検診とメンテナンスを継続することです。神経のない歯は痛みを感じないため、万が一虫歯が再発したり、歯に亀裂が入ったりしても、初期段階では自覚症状がほとんどありません。痛みに気づいた時には抜歯が必要な状態になっていることも少なくないため、プロによる定期的なチェックが不可欠です。武蔵小金井駅周辺には、予防歯科に注力し、マイクロスコープや歯科用CTなどの精密機器を導入している歯科医院も点在しています。微細なヒビや病変を早期に発見できる環境を選ぶことが、歯を守る第一歩となります。
次に、被せ物(クラウン)や土台(コア)の素材選びにも注目してください。保険診療の範囲内でも治療は可能ですが、歯への負担を減らし、再感染のリスクを下げるためには、適合精度の高いセラミックや、歯の弾性に近いファイバーコアなどを選択肢に入れることも一つの方法です。噛み合わせのバランスを整え、特定の歯に過度な力がかからないように調整することも、破折を防ぐ上で欠かせません。
また、日常生活においては、歯ぎしりや食いしばりの癖がないか意識することが大切です。無意識のうちに強い力がかかると、脆くなった歯は簡単に割れてしまいます。もし指摘されたことがある場合は、就寝時に装着するマウスピース(ナイトガード)の作成を歯科医師に相談することをお勧めします。
根管治療後の歯は、いわばガラス細工のような繊細さを持っています。「治療が終わったから安心」ではなく、「ここからがケアのスタート」と捉え、信頼できる歯科医院と二人三脚で口腔内の健康を維持していきましょう。
5. ずっと美味しいご飯を食べるために!治療後の歯を守る秘訣教えます
根管治療を終えた歯は、神経を失っているため痛みを感じません。しかし、それは「治った」と同時に、歯そのものが水分や栄養供給を失い、枯れ木のように脆くなっている状態でもあります。せっかく治療した歯が数年後に折れてしまい、抜歯を余儀なくされるケースは少なくありません。
これからも自分の歯で好きな食事を楽しみ続けるために、根管治療後の歯の寿命を劇的に延ばす具体的な秘訣をご紹介します。
1. 歯に優しい「土台」を選ぶ**
根管治療後は、被せ物をするための土台(コア)を立てます。この際、保険診療で一般的に使われる金属製の「メタルコア」は強度が非常に高い反面、噛む力がかかった際に硬すぎて歯の根を割ってしまうリスク(歯根破折)があります。
歯を長持ちさせるためには、歯の象牙質に近い弾性を持つ「ファイバーコア」の選択を検討してください。グラスファイバーを使用したこの土台は、しなやかさがあり、強い力がかかったときに衝撃を分散してくれるため、歯が折れるリスクを大幅に軽減できます。
2. 精密な被せ物で細菌の侵入を防ぐ**
根管治療の再発原因の多くは、被せ物の隙間から細菌が入り込むことによる再感染です。
保険適用の金属(銀歯)は、長期間の使用で接着剤が溶け出したり、変形によって隙間が生じたりしやすい傾向があります。一方、セラミックやジルコニアなどの素材は、歯との適合性が高く、汚れ(プラーク)も付着しにくいため、二次カリエス(虫歯の再発)のリスクを下げることができます。
「適合の良い被せ物」でしっかりと蓋をすることは、歯の内部を守るための最重要事項です。
3. ナイトガードで破壊的な力から守る**
実は、歯が割れる最大の原因の一つが、寝ている間の「歯ぎしり」や「食いしばり」です。睡眠中の噛む力は体重の数倍とも言われ、脆くなった歯にとっては致命的なダメージとなります。
この過剰な負担から歯を守るために有効なのが、就寝時に装着するマウスピース「ナイトガード」です。物理的に歯への衝撃をクッションのように和らげることで、破折のリスクを最小限に抑えます。歯科医院で型取りをすれば、自分専用のナイトガードを作成できます。
4. 定期的な噛み合わせチェック**
歯は日々動いており、噛み合わせも少しずつ変化します。特定の歯だけに強い力がかかっていないか、歯科医院で定期的に噛み合わせの調整を受けることが重要です。
「痛くないから大丈夫」ではなく、痛みのサインが出ない神経のない歯だからこそ、プロによるメンテナンスで小さな異変を早期に発見する必要があります。
根管治療後の歯は、適切なケアと選択を行えば、その後も長く使い続けることが可能です。素材選びや日々の習慣を見直し、一生涯美味しいご飯を食べられる健やかな口元を維持しましょう。